老人保健施設みぬま

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みぬまのケアの特徴

生協10の基本ケアの取り組み

当施設では、「生協10 の基本ケア」を実践する事で、利用者に「普通の生活」を取り戻してほしいと考えています。
必要な方に10 の基本ケアを提供させていただく事により、高齢者を寝たきりにしない、させない介護へとつながり、生きる意欲を引き出すことを目指しています。

生協10の基本ケアとは

「尊厳を護る・重度化防止・自立・在宅支援」を目標に、厚生労働省も認めた基本ケアを指します。

換気をする
床に足をつけて座る
トイレに座る
あたたかい食事をする
家庭浴に入る
座って会話する
町内におでかけをする
夢中になれることをする
ケア会議をする
ターミナルケアをする

一部ご紹介

1)正しい姿勢の食事で、食べこぼしがなくなり、「自分で食べる」を継続
食事前にうがい、お口の体操をしてもらい、車いすからイスへ座り替え、正しい座る姿勢を取ることで、こぼさず、「自分の力で食べる」ことが長くできるようになります。
この方はそうした取り組みにより、エプロンも外し、食事量も増えました。
食事姿勢の変化(横)
食事姿勢の変化(横)
食事姿勢の変化(正面)
食事姿勢の変化(正面)
2)10の基本ケアの基本体操により、移動も座り替えもスムーズに
みぬまで行っているベッド柵を使わない起き上がり方法の取得、おじぎ体操、お尻上げ体操、テーブルに手をつきながら車いすからイスへ座り替えるなど、総合的に訓練することで、この方は、一人で座り替えできるようになり、筋力もアップしています。
片足立ちが取れる時間も12秒から30秒まで伸びてバランスが取れるようになり、ベッドから離れる生活が2時間以上できるようになりました。
三角移乗
三角移乗
3)日常を生きがいのあるものに
10の基本ケアでは、その人らしくを大切にした取り組みも行っています。作業療法士、介護職らで「夢中になれることをする」ことを模索しています。
絵手紙
この方は、役割活動を通じて、新聞のホチキス止めをしながら袋を作成し、難易度の高い絵手紙にも挑戦し、家族に送ることができて、とても喜ばれていました。
絵手紙
絵手紙
ニーズと希望に寄り添うケア

~第3章「トイレに座る」・第9章「ケア会議をする」の実践~

A様(90代)は、みぬまに入所し車椅子にて生活されています。以前は、車椅子からの立ち上がりができ、トイレに座る際も職員介助のもと実施していました。昨年の秋ぐらいから足の痛みや、体力の低下があり、車椅子からの立ち上がりが難しくなってきました。ご家族に施設生活の様子を伝えたところ、トイレに行けず、このままオムツでの生活になってしまうことを懸念されていました。

ニーズと希望に寄り添うケア
そこで、オムツでの排泄対応をするか、今までのようにトイレに座って頂くか、ケア方法を職員で検討しました。検討した結果、車椅子からの立ち上がりは介助が必要であるがトイレに座る姿勢が取れることや、ご本人が「トイレに行きたい」と訴えることがあるといった内容が挙げられました。そこで、ご本人の意思も尊重し、今まで通りトイレに座って頂くことに決定しました。介助方法としては、立ち上がり、下衣の上げ下ろしに職員2人が必要となりますが、トイレに座って排泄することができるようになりました。

ニーズと希望に寄り添うケア
トイレに座り、排泄をする事は、お腹に力が入りやすく、体の中に溜まっているものをしっかり排除できることや、寝たきりを防ぎ、人間らしい生活を送る上で欠かせない日常の動作となります。

今回「生協10の基本ケア」の第3章「トイレに座る」、第9章「ケア会議をする」を中心に実践しました。ご家族にも、ご本人がトイレでの排泄を希望されていることや、トイレでの排泄を継続して行なうことを伝えると、とても喜ばれておりました。

今後も、ご本人様にあったケアを「生協10の基本ケア」の視点で考え、利用者様個々の希望にあったケアの提供を実践していきたいと思います。

老健みぬま 生協10の基本ケア委員会

 

~第7章「町内におでかけをする」・第8章「夢中になれることをする」・第9章「ケア会議をする」の実践~

ニーズと希望に寄り添うケア

今回、老健みぬま(以下、みぬま)の利用者様で、ご本人のニーズと希望を叶えるために、「生協10の基本ケア」の視点で、フロア職員が一丸となって取り組むことができた利用者A様(80代女性)の紹介をさせていただきます。

A様は、みぬまで3ヶ月入所し、自宅では1ヶ月程度生活して在宅生活を継続しています。自宅で生活するために歩行する機能を維持する必要があります。自宅では移動の際に歩行器を使うか、または伝い歩きをしなければならないこと、居室に行くためには、外階段を昇り降りできる機能を維持しなければなりません。しかし、みぬまでは、ほとんど車椅子で移動し、歩く機会が少ない状態でした。

ニーズと希望に寄り添うケア
そこで、現在の在宅生活を続けることができるように職員同士が検討し、ご本人に話を伺ったところ、「大好きなみぬまで過ごしたい。もっと歩きたい。」といった希望を聞くことができました。多職種で検討した結果、日常生活の中でフロア内を歩行する機会を増やすことと、みぬまの施設の屋外での歩行練習を開始することにしました。繰り返していく中で、徐々にご本人の身体機能、歩くことへの自信と意欲が高まり、お正月には、近くの神社まで初詣に行くことができるまでになりました。そして、現在もADLを維持しながら、みぬまに入所しての生活リハビリを継続し在宅での生活も安定し過ごすことができています。

今回、「生協10の基本ケア」にある、7章「町内におでかけをする」8章「夢中になれることをする」9章「ケア会議をする」を中心に実践することができました。しかし、本来あるべきことは、当てはめることではなく、ご本人に必要なことや望む生活を職員が理解し、実践できたことがうまくいった秘訣だと思います。「生協10の基本ケア」の視点を常に念頭に考え、これからも個々のニーズや希望に沿ったケアを実践していきます。

老健みぬま 生協10の基本ケア委員会

 

~8章:夢中になれることをする~

夢中になれることをする
夢中になれることをする
皆さん集中しているときには、職員が近づいてカメラを向けてもお構いなしです。
話しかけてもお返事いただけないことも多いんですよ!

医療生協さいたまでは生協10の基本ケアを基にして、全利用者さまに自立支援・重度化予防を目的としたケアを行っております。
今回ご紹介する第8章は『夢中になれることをする』です。

みぬまではご利用中もその方らしく、好きな事に夢中になれる機会や環境づくりを意識しています。オセロや将棋などの対戦だけでなく、お一人でできるぬり絵やパズルをされる方、好きな音楽を聴いたり、編み物を楽しまれている方もいらっしゃいます。利用者様が使用する食事用のエプロンを干して畳んで下さる方や、食器洗いをお手伝いしてくださる方もいらっしゃいます。

お手伝いしてくださるみなさんは「役に立てることが嬉しい」と笑顔で話されます。

ご自身でうまく思いを伝えられない方はご家族様のお力添えを頂き、好きだったものや好んでやっていたものをお持ちいただいています。

夢中になれることをする
夢中になれることをする
夢中になれることをする

ではなぜ夢中になれる事があるといいのでしょうか?

人は何かをしようとするとき、必ず体を動かさなければなりません。体を動かすためには筋力が必要です。体を動かす機会がなくなってしまうと、どんどん筋力が落ちてしまい動くことが億劫になってしまいます。その結果、ますます筋力も落ちてしまうのです。さらに、体を動かさないことで眠れない、食欲が湧かないといった悪循環も起きてしまいます。夢中になれる事や好きなことがあると、そのために頑張ろう!と気力が増して、活動の機会が増え、体力の増強に繋がるのです。そして何よりも楽しみがあることで、毎日を楽しく過ごすことができます。

みなさんは 何か夢中になれることがありますか?
料理、カラオケ、畑仕事、花の手入れ、おしゃべり、おでかけ、スポーツ観戦…
ぜひ何か楽しめる事、夢中になれる事をみつけてみてください!
4)多様な病気を持つ方の受け入れ
みぬまでは、できるだけ断らない努力をしています。お看取りも行っています。 以下の方でもお受けできる場合がありますので、ご相談ください。
  • 皮下点滴以外の医療用麻薬を使用している癌末期の方(緩和ケア病棟への申し込みができている方に限ります)
  • ワーファリン内服している方
  • 人工肛門増設、簡易な褥瘡処置
  • 在宅酸素を使用している方(最大1か月の入所可能。基本ショートでの受け入れ。)
  • インスリン注射を実施している方(血糖チェックがなければ長期入所も可能)
  • 胃ろうを行っている方のご家族の介護負担軽減のための受け入れ  など
みぬまでは、全介助の方には、最新のエアマットを使用しています。利用者の持ち込みや料金負担はありません。
施設看取り

日常的なケアの特徴

当施設では、「生協10の基本ケア」以外にも、さまざまな活動を行っています。

口腔ケアの充実で誤嚥性肺炎の発生を防止

みぬまでは、定期的に歯科医師・歯科衛生士と提携して口腔ケアの技術向上を行い、技術チェックリストに沿って、職員全員の技術チェックを行っています。そのため、誤嚥性肺炎の入所者の入院は、毎年一けた以内の実績があります。昨年度から、「完全側臥位法」を取り入れ、さらに誤嚥の再発防止に取り組んでいます。

施設看取り

フットケアで、「歩ける足」へ

みぬまでは、約半数以上の看護師がフットケアの研修を受け、入所・通所リハビリ利用者の足の爪のケアを定期的に行っています。爪肥厚、足白癬、深爪のケアも実施しています。「痛みなく歩けるようになった」「リハビリが進むようになった」「わざわざ皮膚科に行かずに済んだ」などの声が寄せられています。

フットケア

老人保健施設みぬま

〒333-0831
埼玉県川口市木曽呂1347

048-294-9222

FAX:048-294-8789

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